現代のこどもたちに、昭和前期~中期の、紙芝居は見せません。昭和後期の、こども向け映像作品を見せます。「お父さん・お母さんのこども時代を調べよう」と言いながら、その内実は、白黒写真・木造の校舎・脱脂粉乳のこども時代であり、「おじいちゃん・おばあちゃんのこども時代」(あるいはそれより上)のこども時代であると言えるでしょう。「お父さん・お母さんのこども時代」であるならば、カラー写真・鉄筋校舎・食パンと牛乳の給食のこども時代でなけらばなりません。戦中世代・団塊の世代が、こども時代の伝承を占有している現代を打破し、昭和後期のこども時代を昭和ノスタルジーの範疇に組み込みます。
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